谷田式購買監査 第2回 購買監査に期待される効果

一連の購買活動を外部の第三者が評価することによって、経営幹部レベルはもちろん病院職員レベルにも一定の効果を期待することができます。経営幹部レベル、職員レベルのそれぞれの効果は以下の通りです。

経営幹部レベル

1.医療機関の購買活動という、従来行われてきた監査(監査委員や監査役による監査、公認会計士による外部包括監査医療監査や病院機能評価、など)で実質的に対象として取り扱われなかった領域を監査することで、経営に対する客観性を一層強めることになる。
2.経営幹部が、購買活動・物流・請求事務、それらを一体的に理解する素地となる。

病院職員レベル

1.担当部署、担当者の購買業務に対する考え方を形式重視から実効性重視へとシフトするきっかけを提供する。
2.評価を得るために、部署内、部署間での自発的な協力関係が構築される力が加わる。
3.従来の業務の見直しが図られる。
4.労力の割に実行性の低い、形式的なコスト意識の徹底という束縛から、医療専門職たちを解放することが出来る。
5.専門性を有する第三者が監視しているという事で取引に関する緊張感が増す。それは、取引対象となる財やサービスの価格が妥当な範囲になるような圧力となる。

以上の効果は総合して病院経営の戦略的行動を導く契機となり得るのです。

(2007年10月9日 谷田)